足利市の歯ぎしり・食いしばり|放置する前にこの記事をお読みください

朝起きたときに顎が重い、だるいと感じる場合、歯ぎしりや食いしばりが関係している可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われることが多く、自分では気づきにくい一方で、歯や顎に大きな負担をかけてしまう習慣です。
こうした習慣をそのままにしておくと歯が削れる・欠けるだけでなく、顎の痛みや顎関節症につながることもあるため注意が必要です。
この記事では、歯ぎしり・食いしばりのサインや原因、放置するリスクなどをわかりやすく解説します。
目次
「朝から顎が重い」そのお悩み、放置しないでください

朝起きたときの顎のだるさや疲れは、歯ぎしりや食いしばりが関係している可能性があります。
歯ぎしりや食いしばりは無意識に起こることが多く、とくに睡眠中は強い力がかかりやすいのが特徴です。
実際に、夜間の歯ぎしりや食いしばりでは、約100kgもの圧力がかかるといわれています。
(参考:J-STAGE 認知症治療研究会誌「高齢者や認知症患者におけるめまいと歯ぎしり・食いしばりの関係」p17)
その結果、気づかないうちに歯や顎へ負担がかかり続けてしまうのです。
「一時的な疲れだろう」と放置してしまう方も少なくありませんが、症状が続く場合は注意が必要です。
歯がすり減ったり、顎に痛みが出たりと、徐々にトラブルが広がる場合もあるため、まずはご自身の状態をチェックしてみましょう。
こんな症状があれば歯ぎしり・
食いしばりのサインです
次の症状に当てはまる場合は、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしているサインかもしれません。
- 集中しているときに、上下の歯を強く合わせていることがある
- 朝起きたときに、顎や頬のあたりがこわばっていると感じる
- 舌のふちに歯で押されたようなギザギザの跡がある
- 歯の先端が丸くなる、または短くなってきたと感じる
- 冷たいものがしみる歯が増えてきた
複数当てはまる場合は、日常的に歯や顎へ強い力がかかっている可能性があるため注意が必要です。
自分では気づきにくい理由
歯ぎしりや食いしばりは、睡眠中など無意識のうちに起こるため、ご自身では気づきにくいのが特徴です。
日中でも、集中しているときやストレスを感じているときに起こりやすく、知らないうちに癖になっているケースもあるでしょう。
「歯列接触癖(TCH)」といって、上下の歯が常に触れている状態も注意が必要です。
本来、上下の歯の間に2〜3mmほどすき間があるのが理想の状態です。
(参考:J-STAGE|日本補綴歯科学会誌「顎機能障害の診断と発症原因を考慮に入れた治療」p9)
しかし、TCHがあると歯が長時間触れた状態になり、顎まわりの筋肉が緊張し続けるため、痛みやだるさにつながる場合があるのです。
違和感があっても原因がわからず、そのままにしてしまうケースは少なくありません。
だからこそ、早い段階で気づき、適切に対処することが重要です。
歯ぎしり・食いしばりが起こる
主な原因

歯ぎしりや食いしばりは、ひとつの原因だけで起こるものではなく、いくつかの要因が重なって生じると考えられています。
ストレス・かみ合わせ
・歯列接触癖(TCH)の関係
歯ぎしりや食いしばりの要因のひとつが「ストレス」です。
仕事や人間関係、育児などで緊張状態が続くと、無意識のうちに歯を強くかみしめてしまうことがあります。
また、かみ合わせのバランスが崩れている場合や、歯が触れている時間が長い状態(TCH)があると、顎の筋肉が休まらず負担が蓄積しやすくなります。
これらの要因が重なることで「お口を開けたときに痛む」「お口を大きく開けると音が鳴る」といった顎関節症のリスクにつながるのです。
子どもの歯ぎしりはなぜ起こる?
子どもの歯ぎしりは、大人とは異なる理由で起こることが多く、成長の過程の一部と考えられるケースもあります。
たとえば乳歯から永久歯へ生え変わる時期には、かみ合わせが安定していないため、無意識に調整しようとして歯ぎしりが起こることがあります。
また、日中の遊びや新しい環境での刺激が多いと脳が興奮した状態になり、睡眠中に歯ぎしりとして現れることもあるのです。
多くの場合は一時的なもので、成長とともに自然に落ち着いていきます。
ただし「歯が大きくすり減っている」「顎の痛みを訴える」「睡眠の質が低下して日中眠そうにしている」といった場合は、早めに歯科で相談することが望ましいでしょう。
放置するとどうなる?
歯・顎・全身へのリスク

歯ぎしりや食いしばりは、すぐに強い痛みが出るとは限らないため「少し顎が疲れるだけ」と軽く考えてしまう方も少なくありません。
しかし、無意識のうちに強い力が歯や顎に加わり続けることで、徐々にダメージが蓄積していきます。
そのままにしておくと歯だけでなく、顎関節や全身の不調につながることもあるため注意が必要です。
歯が削れる・顎関節症・頭痛
・肩こりへの影響
歯ぎしり・食いしばりが続くと、歯そのものに影響が出ます。
強い力が繰り返し加わることで、歯の表面がすり減ったり、先端が平らになったりします。
さらに進行すると、歯に細かいひびが入り、欠けや割れの原因にもなるため注意が必要です。
また、顎の関節や筋肉にも負担がかかり「口を開けると痛い」「カクカク音がする」といった顎関節症の症状につながったり、頭痛や肩こりにも影響したりします。
とくにこめかみ周辺の筋肉が疲労すると、慢性的な頭の重さを感じることもあります。歯や顎の問題だと思っていた症状が、実は全身の不調として現れるケースも少なくありません。
長期放置で歯周病・歯の揺れが
悪化することも
歯ぎしりや食いしばりを長期間放置すると、歯と歯茎を支える組織にも負担がおよびます。
強い力が継続的に加わることで、歯を支える骨(歯槽骨)や歯周組織が少しずつダメージを受けるのです。
その結果、歯茎や歯を支える骨に炎症が起きる「歯周病」が進行しやすくなったり、歯のグラつきを感じたりする場合があります。
歯周病との関連が疑われる場合には、早めの検査と治療が大切です。
顎の疲れが気になっていた
患者様の診療事例
ここでは、食いしばりによる顎の負担に対してマウスピース矯正を行った症例の一例をご紹介します。
食いしばりによる顎の疲れと
頭痛が続いていたケース
| 年齢 | 25歳 |
| 性別 | 女性 |
| 治療の理由(主訴) | 朝起きると顎が疲れている。ときどき頭痛がする。前歯で噛み切れない |
| 治療方法 | マウスピース矯正(インビザライン) |
| 治療期間 | 1年6か月 |
| 費用 | 77万円 |
| 治療後の感想 ※患者様の感想であり、結果には個人差があります。 | 朝起きたときのあごの状態に、以前とは違う感覚が出てきました。前歯で食べものを噛み切る動作についても、少しずつ意識が変わってきたように感じています。 |



治療方法・診療の流れと
日常のセルフケア

歯ぎしりや食いしばりは、原因や症状の程度によって適した対処法が異なります。
歯や顎へのダメージを防ぐには、歯科での治療と日常生活でのセルフケアを組み合わせることが重要です。
検査からマウスピース作製
・かみ合わせ調整の流れ
歯ぎしり・食いしばりの治療は、原因を確認して段階的に進めていきます。
お口の状態や症状を把握するために必要なのが、歯のすり減り具合やかみ合わせ、顎の動きなどの確認です。
必要に応じてレントゲン撮影を行い、歯や骨の状態も詳しくチェックします。
そのうえで、歯や顎を守るマウスピース(ナイトガード)を作製するケースが一般的です。
ナイトガードとは、就寝中に装着することで歯への負担を和らげる装置です。
歯ぎしりや食いしばりが原因と診断された場合、このマウスピースは保険適用で作製できることが多く、費用負担を抑えながら治療を受けられます。
さらに、かみ合わせのバランスに問題がある場合には、歯の形を調整する処置や矯正治療を検討します。
症状や原因に応じて治療内容は異なるため、まずは現在の状態の把握が大切です。
日常でできるセルフケアと
生活習慣の見直し
歯ぎしりや食いしばりは、日常生活の影響を受けやすい習慣です。
そのため、歯科での治療とあわせて生活習慣の見直しが、症状の改善につながります。
まず意識したいのが、上下の歯を接触させないことです。
リラックスしている状態では、本来上下の歯はわずかに離れているのが正常です。気づいたときに「歯を離す」ことを習慣づけるだけでも、顎への負担は軽減しやすくなります。
また、ストレスも大きな要因のひとつです。仕事や育児で緊張が続くと、無意識に力が入りやすくなります。
軽い運動や入浴、睡眠環境の見直しなど、自分に合ったリラックス方法をとり入れましょう。
さらに、寝る前のスマートフォン使用やカフェインの摂取は、睡眠の質に影響する場合があります。睡眠の質が低下すると歯ぎしりが起こりやすくなるため、就寝前の過ごし方にも注意しましょう。
子どもの歯ぎしりへの対応と
受診の目安
子どもの歯ぎしりは成長の過程で一時的に見られることが多く、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。
とくに乳歯から永久歯へ生え変わる時期は、かみ合わせが安定しておらず、自然な反応として歯ぎしりが起こることがあります。この場合は、成長とともに落ち着いていくケースが一般的です。
ただし、以下のような様子が見られる場合は注意が必要です。
- 歯のすり減りが目立つ
- 顎の痛みや違和感を訴える
- 睡眠中の歯ぎしりの音が大きく、頻繁に続いている
- 日中に眠そうにしている、集中力が続かない
このような場合は、歯や顎に負担がかかっている可能性があるため、一度歯科で相談することが望ましいです。
お子様の状態に合わせて経過観察を行うのか、必要に応じて対応するのかを判断することが、将来的なお口の健康を守ることにつながります。
足利市、佐野市、太田市で
歯ぎしり・食いしばりのご相談は
「歯科あべクリニック」へ

歯ぎしりや食いしばりは、早めに対処することで歯や顎へのダメージを防ぎやすくなります。朝の顎のだるさや頭痛など、気になる症状が続いている場合は、原因をはっきりさせることが大切です。
当院では、歯や顎の状態だけでなく、かみ合わせや生活習慣も含めて総合的に検査し、お一人おひとりに合った治療をご提案しています。
矯正治療においては20年以上(※)の経験があり、かみ合わせを重視した診療を行っている点も特徴です。
※2026年現在
また、精密な診断を行うために歯科用CTを完備しており、顎の骨の状態やかみ合わせのバランスを立体的に把握したうえで治療方針を立てています。
見えにくい部分までしっかり確認でき、歯ぎしりや食いしばりの原因をより詳細に捉えることにつながります。
さらに、患者様ごとに担当の歯科衛生士がつく体制を整えており、治療後の経過やお口の変化を継続的にサポートしているのが特徴です。
歯ぎしりや食いしばりは再発しやすい習慣のため、長期的な視点でのケアが重要です。
「自分の症状が歯ぎしりによるものかわからない」「治療が必要かどうか判断できない」といった段階でも問題ありません。
無料相談やLINEでのご相談にも対応しておりますので、気になる症状がある方はお早めにお問い合わせください。
【インビザライン(マウスピース型矯正)に関する重要事項】
1. 未承認医薬品等に関する記載
・インビザラインは、医薬品医療機器等法(薬機法)において承認されていない医療機器です。
・米国アライン・テクノロジー社の製品を個人輸入により入手しています。
・国内には、同一の承認医療機器(マウスピース型矯正装置)は存在しません。
・本装置は米国FDA(食品医薬品局)の承認を受けています。
2. 治療のリスク・副作用・装着時間: 1日20~22時間以上の装着が必須です。装着時間が不足すると、計画通りに歯が動かない、または治療期間が延びる原因となります。
・痛み・違和感: 装置交換直後は、数日間痛みや締め付け感、喋りにくさを感じることがあります。
・口腔衛生: 装着したままの飲食(水を除く)は控え、食後は歯磨きと装置の洗浄を徹底してください。怠ると虫歯や歯周病のリスクが高まります。
・歯・歯茎への影響: 矯正過程で、稀に歯根吸収(歯の根が短くなる)や歯肉退縮(歯茎が下がる)、歯髄壊死、顎関節症状の悪化が生じることがあります。
・後戻り: 矯正完了後の歯並びを維持するため、リテーナー(保定装置)の使用が必須です。
・その他: 極めて稀にアレルギー反応や歯の脱落等の重篤な副作用が起こる場合があります。重度の歯周病や多数の未治療虫歯がある方は、治療を受けられない場合があります。
3. その他
・本治療は自費診療(保険適用外)です。
・異常を感じた場合は、速やかに受診してください。
・治療計画通りに歯が動かない場合、追加アライナーや治療計画の変更が必要となる場合があります。
・抜歯やIPR(歯の削合)が必要となる場合があります。
・治療効果には個人差があります。


