矯正治療の方法は1つではありません。
当院で行っている矯正治療についてご紹介します。
透明なマウスピースで行う矯正治療
「インビザライン」というのは取り外しができる透明なマウスピース矯正治療です。
ワイヤーなどの目立つ金具を使わず、マウスピースを好感していくことで歯が動く方法です。
マウスピース型なので、取り外しができ、食事や歯磨きもしやすくなりまので、むし歯や歯周病の予防にも大いに役立ちます。
インビザラインの開発経緯は永久歯の矯正治療のために開発された装置で、当院の治療対象者はほどんどが成人(永久歯)です。
理由としては、保護者の管理があるとは言え、お子様ご自身にマウスピースを管理することが難しいためです。また、当院では、子どもの治療は、成長に合わせた装置や、顎の成長を促す装置を使用しております。
透明なマウスピースを使用して矯正治療を行うので、誰にも気がつかれずに歯並びが良くなるいうことが最大のメリットと言えます。 またワイヤー装置と比べて、装置の違和感や痛みが少ない点もメリットと言えます。ワイヤーでは唇が接触して口内炎ができる原因にもなります。
インビザラインはマウスピースを歯にはめるだけ。 ワイヤー装置ではワイヤーと歯の間に汚れが溜まって、むし歯や歯周病の原因になってしまうことがあります。 マウスピース矯正では、食事や歯磨きのときには、取り外すことができ、いつも通りの歯磨きが可能です。これは非常に大きなメリットです。
インビザラインのデメリットとしては、一部の症例では十分な効果が得られないという点にあります。 骨格的な要因で歯並びが悪い場合にはインビザラインだけでは十分に治らないこともあります。ですので、当院では全ての方が利用できる矯正装置ではありません。
1日20~22時間以上装着しなければ十分な効果が得られません。装着時間を守ることができないと治療期間が延長してまいます。
子どもに特化した矯正治療
顎顔面矯正とは、全体的に歯の並ぶスペースが足らず、あごの骨が小さい症例に入れる装置で、骨格から歯並びを改善する場合に用います。 骨格から改善できるので、歯を抜かずに歯並びがキレイになり、健康面でも口呼吸を鼻呼吸に改善することが期待できます。 治療方法は取り外しのできない固定式の装置をお口の中に装着し、装置中央部に組み込まれているネジを1日1回まわします。そうすることで、少しずつあごの骨格が広がり、やがて正常な大きさとなります。その結果として、歯並び・かみ合わせが改善していきます。
5歳から遅くても10歳くらいのお子様が治療の対象になります。 適齢期は5~7歳。ポイントは成長が終わる前に始めること。 乳歯と永久歯が混在している状態で治療開始することで歯を抜かずに歯並びをキレイにすることができます。
小児期における歯並び治療は、歯の生え変わりや、あごの骨の成長を有効利用する事のできる時期です。この時期に適切に歯並び治療を始めることにより、得られるメリットは本当にたくさんあります。 顎顔面矯正治療は、歯並びだけではなく、かみ合わせまでを考慮した治療法です。歯並びをきれいにするだけでなく、あごの正しい発達がみられることで、出っ歯や受け口など上下のあごの位置関係を正常に改善します。
一般的なワイヤー装置ですとギンギラギンの装置が表側に見えますが、顎顔面矯正は内側からあごを広げる装置を使用しますので、見た目にはほとんど目立ちません。また、治療過程において、見た目に目立つ装置を使用することもありますが、それらはご自宅にいるときのみ使用していただくためのものですので、外出時は使用する必要がありません。
装置を装着してから3~7日は装置に対する違和感や圧迫感があります。痛みに関しては個人差がありますが、むし歯のようなズキズキとした痛みはありません。 また、上下のあごの内側に装置が入りますので、しゃべりずらさや、食べずづらさも多少感じることがあります。しかし長くても1週間で慣れますのでご安心ください。
上顎と下顎の成長は、そもそも発育のピークを迎える時期が全く異なっており、身長の伸びとともに比較的ゆったり発育する下顎に対し、上顎は5~7歳をピークに10~12歳でほぼ成長が完了してしまいます。上顎は脳・脊椎など神経系の発育に準じて、成長が早い時期に終了を迎えるのです。 そのため、早期治療(1期治療)として顎顔面矯正を行うのであれば、できるだけ低年齢から、理想は5~7歳位(遅くても10歳前後まで)に治療を開始することをおすすめしております。
様々な症例を治療可能な矯正装置
もっとも歴史のある矯正方法です。その分、実績もあるので歯が理想的な位置に確実に動きます。 以前の装置だと金属のため、ギラギラ光ってしまい矯正していることが周囲に気付かれてしまいますが、 当院で使用するブラケットという装置は白いセラミック素材を使用しているため遠目では目立ちません。
一般的には永久歯の歯並びに使用する矯正装置です。全て永久歯に生え変わった方(おおよそ12歳以上)。
多くの治療実績がある表側矯正は、様々な症例に適応可能です。 上顎前突(出っ歯)、下顎前突(受け口)の他、歯間離開(すきっ歯)、叢生(ガタガタの歯並び)、八重歯など、あらゆる症状を治療することができます。 抜歯をするケースはもちろんですが、重度の受け口など手術を伴うようなケースにも対応しています。 (外科手術の場合は専門クリニックを紹介させていただきます)
表側矯正の場合には、舌の動きを邪魔しないため違和感を生じる可能性が低く、話しにくい、もしくは、聞き取りにくい印象を与えることが少ないです。
透明マウスピース装置と比較すると、やはり目立ちます。しかし、今現在においてワイヤー矯正治療は世間的に認知されている治療法です。昔のようなギンギラギンの装置ではないので、気にされない方も多いです。
装置を付けてから数週間はブラケット装置に唇や舌が当たり、口内炎ができやすくなります。その場合は保護カバーをお渡ししております。また数週間で慣れることで口内炎ができにくくなります。
周囲から気付かれにくい矯正装置
歯を動かす装置やワイヤーが歯の裏側に付くので、表側からは矯正をしていることがほとんど分かりません。 全体矯正ではなく、1~2本の歯を治す部分矯正器具として用います。
全ての歯が永久歯に生え変わった方が対象。選ばれるほとんどの方が成人の患者様です。
歯を動かすためのブラケットやワイヤーが歯の裏側に付くので、見た目は矯正をしていることがほとんど分かりません。
全体矯正と比べると、器具の装着範囲が部分的なので、その分、かかる費用を抑えることができます。
歯の裏側に装置が付くことで、目立たなくなりますが、その分、常に舌に装置が触れますので違和感を感じます。通常は1か月くらいで慣れます。
部分的に装置が付くので、全体的にかみ合わせを考慮した歯の動きができないため、主に見た目の改善が対象になります。
不正咬合の種類
治療費用
よくあるご質問
矯正歯科治療に伴うリスクや副作用について(医療機関ホームページガイドラインに基づく)
01.治療開始直後は矯正装置による違和感や痛みなどがあります。通常は数週間で慣れることが多いです。
02.歯の動き方には個人差がありますので、予想された治療期間が延長する可能性があります。
03.矯正装置の使用、管理、定期的な通院など、矯正治療には患者さんの協力が治療結果や治療期間に影響します。
04.治療中は、むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が発見されることもあります。
05. 歯を動かすことにより歯根吸収が生じて歯の根が短くなることがあります。また、歯ぐきが下がり歯が長くなることがあります。
06.ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
07.ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
08.治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。アレルギーの疑いがある方は事前に皮膚科にてアレルギーテストをお受けいただきます。
09.治療中に「あごの関節が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10.治療途中に状況が変わり、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
12.ごくまれに矯正装置を誤飲する可能性があります。
13.矯正装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.治療終了後、リテーナーをご使用いただいていても、少なからず後戻りが生じます。
15.治療終了後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
16.10代のあごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化することがあります。特に遺伝性の反対咬合(受け口)は第2次成長期に身長の伸びに伴い受け口が顕著になることがあります。その場合は外科手術を検討することもあります。
17.治療後に親知らずの影響で歯並びが変化することがあります。加齢や歯周病により歯を支えている骨が弱くなるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。